生花
今月の花
pp.37
発行日 1953年11月1日
Published Date 1953/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200483
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野末にすがれている待宵草の枯れたものと,アスパラガスのこれも枯れて芯だけになつたものを,主調として,これに深緑の葉らんと薄もも色の洋菊をあしらつてまとめた,秋のお部屋のアクセサリーでございます.
いけ花には御承知のとおり,花の自然のおもかげをそのまま殘して一瓶にまとめ上げますものと,その枝のおもむきの美しさをまとめてその美しさをもつと純化してあつかいます場合と,ただ一つの線,一つの面として構成するものと大体3種位にわかれておりますが,見過している枯れた待宵草や芯だけになつているアスパラガスを花材として選んだことでもおわかりと存じますが,今月のものはその2番目の種類に属するものでございます.
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