特集 脳性麻痺の二次障害
今月のハイライト
pp.305
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108630
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昭和40年代後半からの早期療育の普及によって,脳性麻庫の治療法が進歩し,前途は明るいと期待されたが,同時に脳性麻療者の寿命が延びることによる二次障害の問題点も出現してきた.18歳未満までは肢体不自由児施設での関わりが可能であるが,成人して就労などすると関わりが減り,二次障害がなかり進行するまで気付かない場合も多い.今回執筆していただいたどの先生も,二次障害の予防を強調されている.骨関節障害では乳児期や学童期の緊張筋解離術が,頚髄症では作業姿勢への配慮が,心肺機能障害では早期治療による胸郭変形の予防が,精神心理障害では早期支援が必要であると述べられている.
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