特集 神経心理障害とリハビリテーション
今月のハイライト
pp.641
発行日 1993年8月10日
Published Date 1993/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107415
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■前頭葉症状として,発動性,連続性機能,実行機能,自己認識の障害が挙げられる
前頭葉は運動・知覚・言語・記憶などの大脳後部,基底脳部に基づくより基礎的な機能系に発動性や連続性を与え,実際の行動を行うとともに,自己意識の神経基盤を与え,現状との心的比較を行って自己制御を行うと考えられている.前頭葉は,異なる後方皮質領域で部分的に統合された外界を最終的に表現しているともいえるのであり,したがって,前頭葉障害では他の障害されていない皮質領域で得られた情報の解釈,判断にも影響が及ぶ.(北條敬氏ら,643頁)
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