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編集後記
pp.1288
発行日 1992年12月10日
Published Date 1992/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107260
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・今年が国連「障害者の十年」の最終年ということで年末に向けてさまざまな取り組みがなされています.本誌でも各領域の方々にお集まり頂き,この10年の評価と今後の課題を考えるというテーマで座談会を行いました.いろいろな問題点が浮きぼりにされましたが,ポイントは,障害者自身が実際の生活を通してどう感じているかが一番大事な評価基準になるのではないかということだったと思います.
・この10年,障害者をめぐるいくつかのキーワードが出てきました.QOL,IL,CBR,normalizationなどなぜか横文字が多いのですが,こういう言葉は耳あたりがよくてなんとなく納得してしまうものです.でもnormalizationなどはなにを基準に正常化するのか,障害者は正常じゃないのか,なんていう文句が出てきそうな言葉で,その背景とか歴史的・社会的な意味合いをよく理解していないと誤解が起こりそうです.
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