とびら
いろり
酒井 尚子
1
1鶴岡協立リハビリテーション病院リハビリテーション技士部
pp.733
発行日 2017年9月15日
Published Date 2017/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551200961
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いにしえから暖かさを分かち合い語らいの場である囲炉裏.茶碗に湯が注がれるだけでも心が温かくなり,鍋や料理が振る舞われれば明日の活力となる.自然に輪ができ語らい,そこに居場所ができる.居場所ができることで,不安は消え,安堵とともに楽しみや夢が生まれる.私にそんな居場所があるのか,彼にはあったのか,この先に描くことができるのか,日々問い続ける.
私は回復期病棟に携わりながら,地域のなかでの居場所づくりである“たまり場活動”に理学療法士として参加している.介護予防活動が盛んになり日本理学療法士協会認定研修を機に,理学療法士として入院以前の予防の大切さを学ぶことができた.そこからこれまで受け身で行ってきた予防活動に対し,専門職としてのかかわり方を考える院内チームづくりへ発展させた.
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