特集 中高年者のスポーツ障害
EOI(essences of the issue)
pp.537
発行日 1999年8月15日
Published Date 1999/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551105360
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
国民総スポーツ化といわれ久しい,野球,テニス,サッカー,ゴルフなどを観戦して楽しむスポーツから自らスポーツに参加するものへと変化しており,特に主婦や勤労者など中高年者の増加が特徴的である.中高年者の場合,競技性を高めるというよりスポーツを通して人とのコミュニケーションを拡げたり,身体的,精神的なストレスを解消するなど健康増進に主眼がおかれている.それだけに,加齢に伴う身体機能の変化に適した健康的で安全なスポーツ指導が求められているが,残念ながら理学療法士によるこの領域への関わりはまだ十分とは言いがたい.したがって,スポーツ愛好家として運動量や運動方法を自己判断し,結果的にoveruse syndromeとなり,疲労骨折や腱断裂などをきたす危険性を含んでいることも多い.
そこで本号では,中高年者のスポーツ外傷・障害の状況,その発生メカニズムを理解し,予防的な観点でスポーツ指導や治療に活かせる企画とした.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.