雑誌レビュー
“Australian Journal of Physiotherapy”1995年版まとめ
浦辺 幸夫
1
,
藤田 知子
2
1広島大学医学部保健学科
2兼山整形外科医院
pp.953-958
発行日 1996年12月15日
Published Date 1996/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104952
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はじめに
“Australian Journal of Physiotherapy”はオーストラリア理学療法士協会が発行する専門誌で1954年の創刊,1995年で第41巻を数える.年4回刊の季刊誌で4冊の総ページ数は320ページ,論文等を除く広告ページ等は約80ページであった.ちなみに,日本理学療法士協会機関誌「理学療法学」は第22巻(1995年1~8号)の総ページ数は483ページ,「理学療法ジャーナル」誌の第29巻(1995年1~12号)は898ページであった.
やや私的な話になるが,筆者の1人(浦辺)は1994年,オーストラリア理学療法士協会主催の国際学会に参加し,当地の理学療法士と親しく交流する機会をもった.特に南オーストラリア州の理学療法士と懇談して,日本の理学療法とよく似た土壌の存在を実感し,現実の課題についても共感することが多かった.具体的には,「理学療法の効果を実学の視点を見失わずに科学的に分析するためにはどうすればよいか」ということであり,それは筆者らが普段から研究に際して念頭においている問題でもあった.このような背景があったため,今回の雑誌レビューは,オーストラリアでの「実感」を再確認する意味で価値あるものであった.
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