特集 家屋改造とフォローアップ
EOI(essences of the issue)
pp.619
発行日 1997年9月15日
Published Date 1997/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104828
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高齢化社会を迎え在宅リハビリテーションの重要性の高まりのなかで,環境要因の課題としてハウスアダプテーション,あるいは家屋改造の方法が検討されつつある.これまで多くの方法や実例の紹介がなされ,本誌でも「講座・住宅改造」や特集「手すり」等で取り上げてきており,基本的な理解は深まっているといえようしかし田中論文でも指摘されているように,単に「手すりの設置と段差の解消」のみに関心を募らせるのではなく,住む人をとりまく環境整備として広く考えてみる必要がある.その意味では田中氏には「ハウスアダプテーションの基礎」を解説していただいた.
また実際の住宅改造は入院中または施設にいるときに計画され実行されることが多いし,住まう人の個体的な変化が起きる場合もあって,住んでから改善したい点がみつかることは,あらゆるものの問題ではあるが高齢者や障害者ではより切実となろう.ここにフォローアップの意義がある.ところが,実際に適用された症例側のニーズ,その後のフォローアップについては十分な分析がなされているとは必ずしもいえない.
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