検査データを考える
血中ジゴキシン濃度測定での異常高値
安本 龍馬
1
,
赤星 透
2
,
鳥井 晋造
3
1北里大学病院臨床検査部
2北里大学医学部臨床検査診断学
3北里大学医学部胸部外科
pp.1243-1249
発行日 2002年10月1日
Published Date 2002/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906412
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はじめに
ジゴキシンは心疾患に用いられる薬剤の1つである.その有効治療域は,0.8〜2.0ng/mlと狭く,また中毒発現域と有効治療域が一部重なっており,患者によっては上記有効治療域内であったとしても中毒症状を呈する場合がある.このことから,ジゴキシンはTDM*(therapeutic drugmonitoring,治療薬物濃度モニタリング)が必要な薬剤であるといえる.
*薬物濃度を測定し,その濃度を基に最も適した薬剤の用法・用量(使用量,使用間隔)などを決定して,適正な薬物治療を実施すること.
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