増刊号 血液検査実践マニュアル
Part 3 血球形態検査
3.FAB分類
6)FAB分類のトピックス
須永 真司
1
1日立病院内科
pp.785-786
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905459
- 有料閲覧
- 文献概要
FAB分類の問題点
FAB分類は形態学と細胞化学染色を分類の中心にすえており,どの施設でも特殊な技術を使わずに分類が可能であったため,白血病の国際分類として最も広く使われてきた.世界的に共通の土台での議論,臨床研究を可能にしたという点でのFAB分類の功績は,非常に大きなものがある.
しかし一方で,なるべく単純な検査で分類を試みた結果,いくつかの問題点が指摘されている.それらの点を含め,FAB分類の置かれている現状について述べていきたい.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.