技術講座 一般
日常検査で行う糞便中の寄生虫検査
宮原 道明
1
1九州大学医療技術短期大学部
pp.543-548
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903792
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新しい知見
糞便内の寄生虫卵検査法は,大きく直接塗抹法と集卵法に分けられるが,検査精度を高めるためには,遠心沈殿法,なかでも各種虫卵を効率よく検出できるTween80・クエン酸緩衝液法を実施することが望ましい.糞便中には虫卵のみならず,幼虫や成虫を見いだすこともある.幼虫としては,糞線虫の幼虫が重要であり,寒天平板培養法の検出率が最もよいとされている.成虫としては,回虫虫体や広節裂頭条虫および無鉤条虫の片節を見ることがある.
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