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高尿酸血症の基準値
中島 弘
1
,
松澤 佑次
1
1大阪大学医学部第2内科
pp.163-165
発行日 1997年2月1日
Published Date 1997/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543902992
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■高尿酸血症
最近,食生活が欧米化し,高脂肪・高カロリー食とアルコール消費の増加が目立つ.これに伴い,若年から中高年の広い年齢層にわたって高脂血症,肥満,糖尿病(耐糖能障害)が増加している.これらの疾患群は,いわゆる成人病に属するが,発症年齢の若年化や食事・運動の影響まで考えると“ライフスタイル病”と呼ぶのが適切かもしれない.
さて,このような病態はまた血清尿酸値を上昇させることが知られ,いわゆる“無症候性高尿酸血症”を示す患者数もまた増加している1).他方,高尿酸血症と痛風は同義語のように扱われる傾向にあるが,表1に示すように,他の疾患や病態から二次的に発生する高尿酸血症も多い2).
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