技術講座 血液
白血球数および白血球分画の精度管理
折田 登志子
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.503-507
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901593
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サマリー
近代医療の急速な発展を背景に,血液臨床検査機器も進歩し白血球数のみならず,白血球分画までも自動化され能率化した.しかし,フロー方式やパターン認識を取り入れたいずれの血球分類装置も現在の段階では,血液中のすべての有核細胞を分類同定することはまだ不可能であり,異常細胞は鏡検で確認しなければならない.
今回,コントロール血球やコントロール用塗抹標本を用いた測定機器の精度管理と,各患者の検査結果に対して,コンピュータシステムを活用した当施設での精度管理を中心に述べ,測定原理,正常値,臨床的意義についても触れた.
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