技術講座 血清
アレルゲン特異IgE抗体の検査法
山根 誠久
1
,
坂本 福美
2
1熊本大学医学部臨床検査医学教室
2熊本大学医学部附属病院中央検査部
pp.699-705
発行日 1992年8月1日
Published Date 1992/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901235
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サマリー
I型アレルギー(即時型アレルギーあるいはIgE依存型アレルギー)に起因するアトピー性疾患の原因アレルゲンを診断する目的で,アレルゲン特異IgE抗体の測定が行われる.検査法は,患者の生体を用いるベッドサイドでの検査と,患者検体を用いる検査室での検査法に分けられる.
患者の生体を用いるベッドサイドでの検査法は,アレルゲンを投与してアレルギー反応を誘発することを原理とし,これにはプリックテスト,スクラッチテスト,皮内テストなどの皮膚テストのほか,気管支喘息でのアレルゲン吸入誘発試験,鼻アレルギーでの鼻誘発試験,食物アレルギーでの摂取試験などの誘発試験がある.
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