検査データを考える
呼吸機能検査の異常
宮里 逸郎
1
,
東條 尚子
2
,
須賀 龍治
2
1東京医科歯科大学医学部保健衛生学科
2東京医科歯科大学医学部附属病院検査部
pp.638-641
発行日 1991年7月1日
Published Date 1991/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900760
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はじめに
呼吸機能検査データは検者の手技の熟練度はもとより,被検者の理解や努力および疾患の臨床的特徴などが検査上問題になることが多い.ここでは一応,被検者の最大限の努力は得られたという前提のもとで,慢性閉塞性肺疾患の代表として慢性肺気腫を,拘束性肺疾患の典型として肺線維症を取り上げ,その呼吸機能検査の異常について,検査上の問題点および病態生理的解釈について述べる.
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