技術講座 輸血
—step up編—溶血性貧血の診断と検査
亀﨑 豊実
1
1自治医科大学地域医療学センター
pp.880-887
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208464
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Point
●溶血性貧血は,赤血球がさまざまな原因により早期に壊れることで生じる貧血の総称であり,全ての病型に共通の診断基準がある.
●診断基準の項目がより多く認められると診断は確からしくなるが,例外もあることに留意する.
●溶血の存在が診断された後は,特徴的な症状や検査所見によりグループ分けして,溶血性貧血の病型診断を進める.溶血性貧血の病型により治療法や予後が異なるため,各病型に特異的な検査で診断の確定を行うことが重要である.
●免疫性か否か,赤血球形態異常,平均赤血球容積(MCV)の値,家族歴の有無,血小板減少の有無などが主なチェックポイントとなる.
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