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あとがき・次号予告
谷口 智也
pp.80
発行日 2021年1月1日
Published Date 2021/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543208245
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新年あけましておめでとうございます.今年も『検査と技術』をご愛読の程,よろしくお願いします.1月号のあとがきを11月に書いています.さて,春から学校は休校措置を余儀なくされ,数カ月の遅れを取り戻す案として“9月入学”が浮上しました.以前にも度々議論された経緯がありますが, 古くは入学時期はまちまちで,明治の頃に9月入学が始まったそうです.日本の4月入学は1921年(大正10年)から始まり,2021年で101年目となります.それぞれメリット・デメリットはありますが,現在では世界各国の留学時期や就職活動も多様化しています.この議論で大切なことは,“何のために,誰のために”であり,今後も検討していく必要があると思います.
一方,コロナ禍やポストコロナにおける学校教育はどうなるのでしょうか.少なくとも全学生に対してのオンラインや動画授業のための環境の整備,通信機器やノートパソコンの配布は必須となると思います.しかし学校教育の目的は,単に知識レベルの向上や偏差値教育ではないと思います.学校に通い,直接対面で先生の授業を受けること,友だちとの会話,修学旅行や文化祭など,2次元の画面では伝わらないことが多々あります.今後の学校の運営や教育のあり方が,日本の将来を考えるうえで最も重要な課題といえます.2021年4月新学期からの授業・実習はどうなっているのでしょうか.
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