臨床検査のピットフォール
カラム凝集法で血液型検査のウラ検査の反応が弱くでた場合,どのように検査を進めるか
日高 陽子
1
1東邦大学医療センター大森病院輸血部
pp.910-913
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207652
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はじめに
ABO血液型検査(以下,血液型検査)は,輸血検査で最も重要な検査である.血液型検査の判定を誤ると,輸血後に重篤な溶血性輸血反応を引き起こすことがある.
血液型検査は,赤血球膜上の抗原を検査するオモテ検査と,血漿(血清)中の抗体を検査するウラ検査を行う.オモテ検査とウラ検査の結果が一致した場合は血液型が確定される.しかし結果が一致しなかった場合は,判定を保留として原因を究明する必要がある.オモテ・ウラ検査不一致の原因はさまざまあるが,本稿ではウラ検査の反応が弱くなる原因と検査の進め方について述べる.
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