ワンポイントアドバイス
末梢血塗抹標本作製時の乾燥法と血小板形態
金田 直輝
1
,
細川 一磨
1
,
山本 千恵
1
,
満谷 進
1
1神戸徳洲会病院検査部
pp.496-497
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543207190
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
はじめに
血液塗抹標本上の大型(幼若,網状)血小板比率の増加と血小板大小不同の所見は,骨髄における血小板生成の亢進を示唆し,血小板減少症の病態を推測するうえで重要な指標となり,また,血小板増多症における血栓症の危険因子にもなりうるといわれる.
しかし,標本作製時の乾燥法の違い,すなわち,欧米で一般的な自然乾燥1)か,日本でほぼ標準化されている冷風による強制乾燥2)かによって,リンパ球のみならず血小板の形態が著しく相違する事実3)は,現在必ずしも十分に認識されているとは思われない.
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.