連載 忘れられない症例から学ぶ超音波検査・14
関節リウマチ(RA)
西森 美佐子
1
1だいいちリハビリテーション病院検査室
pp.1096-1101
発行日 2016年10月1日
Published Date 2016/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206641
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はじめに
関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は膠原病の一種で,免疫機構に異常をきたし,関節に炎症を起こします.この状態が続くと,関節が徐々に破壊され,やがて機能障害となります.患者数は日本全国で70万〜100万人ともいわれ,男女比は1対4と圧倒的に女性に多く認められます1).30〜50歳代の方を中心に,あらゆる年齢の方に発症します.症状と病態では,朝のこわばり(morning stiffness)や関節炎が特徴的です.しかし,“関節”だけが冒される病気と思いがちですが,微熱・倦怠感・食欲不振などの全身症状,間質性肺炎などの肺病変,眼症状,皮膚症状など関節以外も冒されるため,全身管理が必要とされる病気です.
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