ワンポイントアドバイス
防水型ホルター心電図検査施行および機器装着時の注意点
福井 聖心
1
1日本大学医学部附属板橋病院臨床検査部 循環機能検査室
pp.254-255
発行日 2016年3月1日
Published Date 2016/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206380
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はじめに
わが国での入浴時の死亡事故は年間15,000件1)ともいわれており,高齢者の割合が高い.シャワー浴が主体の欧米では入浴死は極めて少ないため,日本特有の入浴慣習が関係している可能性が指摘されている.入浴死を起こした患者の既往歴は循環器疾患が最も多く,入浴時の予兆を知ることができれば,死亡事故の予防につながると考えられる1).近年,防水型ホルター(Holter)心電図検査が開発され,入浴時の予兆を捉えることが可能となり,入浴死減少に光を見いだした.しかし,機器装着による入浴に不安を感じる方が少なくなく,防水型ホルター心電図検査を行う際の不安を解消する説明や対応,また装着時の工夫についてのポイントを概説する.
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