けんさアラカルト
臨床検査技師学校の閉校について
福島 辰郎
1
1群馬大学医学部病理学第二講座
pp.1566
発行日 1989年12月1日
Published Date 1989/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543205269
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臨床検査は,医学・医療の発達により著しい発展を遂げ,いまや医療の中で欠くことのできない重要な部門となっている.そして,医療の高度化に伴って,次々と新しい技術や検査が導入され,より専門的な,そしてより効率のよい臨床検査が要求されるようになった.こうした中で,検査技師は厳しい対応を迫られているのが現状であろう.
このような状況にあって,高度成長期の時代の要請から生まれた夜間の臨床検査技師学校のほとんどが,すでに幕を閉じた.ここに時代の大きな転換期を感ずるとともに,消えていったものに対して深い哀惜の念を覚える.
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