りんりんダイヤル
免疫複合体の検査法
西間木 友衛
1
1福島県立医大第2内科
pp.1223
発行日 1986年10月1日
Published Date 1986/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543203893
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問 免疫複合体の検出には多くの方法があるようですが,スクリーニング的に用いるにはどの方法がよいのでしょうか.(兵庫 E生)
答 免疫複合体(immune complex;IC)の検出法は現在まで約30種以上もあり,それぞれには一長一短があります1).大きく分類すると,①物理化学的方法(超遠沈,ゲル濾過など),②補体を利用した方法(Ciqやコングルチニンなどの補体成分を利用する方法),③抗グロブリン抗体法(RFやanti-antibodyなどの抗lgG抗体を利用する方法),④レセプター法(細胞表面のFcやCSbレセプターを利用する方法),⑤細胞機能法(好中球遊走能を利用する方法)があります.IC測定のスクリーニング法としていずれの方法が最も適当かとのご質問でありますが,この質問の内容には二つの意味が含まれていると思います.すなわち,まず操作が簡便であること,もう一点は比較的感度がよく,特異性の高い方法であることであります.しかし,この2点は往々にして相容れないことがありますので,各施設で行える方法を選択してICを測定しているのが現状と思われます.
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