マスターしよう基本操作B
ヘマトクリットの測定—毛細管法
相賀 静子
1
1国立病院医療センター臨床検査科
pp.53-60
発行日 1982年1月1日
Published Date 1982/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202425
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ヘマトクリット(hematocrit;Ht)とは赤血球容積の全容積が全血100ml中の何%を占めるか,ということで,一定の回転数と遠心時間より測定される.Wintrobeは遠心法には遠心力2264G,回転半径225mmの遠心器を用いて3,000rpm30分間遠心すると規定しているが,日本の機種はやや回転半径が小さいものが多く,回転時間を長く実施するようになっており,通常3,000rpm45分間がよいとされている.
現在,毛細管法が普及されているが,回転数は11,000〜12,000rpmと幅がある.したがって回転時間も測定器により多少異なる.また自動血球算定器によっても,Ht値が算定されるが,原理が異なるので多少差を生じる.
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