自慢の職場
北里大学病院臨床検査部—"プロらしく"の実践
斉藤 正行
1
1北里大学臨床検査部
pp.748-749
発行日 1981年9月1日
Published Date 1981/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202348
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患者中心の医療を看板にして北里大学病院が開院してから10年になる.もちろん,検査部もこの精神を土台にして,まずプロらしく検査の全責任を持とうということで取組んできた.したがって新卒の女性が大半であったが,僅か28名の技師で開院時から年中無休24時間の検査体制をとった.また中央に陣取って"もって来たらやってやる"という姿勢を打破する意味で部門名から中央という字をとり去り,検査ならどこにでも出張して"やらせてもらおう"という方針にした.
総合外来はもちろんのこと,産婦人科,泌尿器科外来などへも診察時間には技師1名宛が出張し,検尿ばかりでなく,精液,妊娠反応,細菌塗抹検査となんでも検査し,積極的に,フレッシュな検査データを生かした客観的診療を提供する.またICU,病棟のどこにでも脳波,超音波検査は出張する.とにかく真夜中の検尿一つでも検査技師が責任を持つ.かくて55年度1年間で検査した件数は247万件,北里ラボへの依頼も含めると390万件と,たいへんな検査数で,今や大学病院の診療に1秒も欠くことの出来ないものとして,臨床医から厚い信頼と感謝を受けている.
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