マスターしよう基本操作
検査室廃棄物の処理法
富田 仁
1
,
宮野 已代次
1
,
高木 和則
1
1京都大学医療技術短期大学部
pp.935-942
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202166
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検査室の廃棄物処理法といっても,検査室だけでは処理できないものが多い.病院全体ないし大学全体として,ときには産業廃棄物処理業者を含めて,処理するのに便利なようにしておくことが大切である.京都大学は古くて大きく,排水経路なども統一化して処理施設を設けることは難しいので,大学外には有害物質を出さないということと,研究者自らが処理するという基本姿勢のもとに,有機溶媒,重金属などを貯留し,京都大学有機廃液処理施設や重金属廃液処理施設などの除害施設を設置し,使用者自らが処理するという姿勢をとっている.
300床以上の病院も特定施設になった今日,特に病院のなかでは大量の有害物質を使用している検査室は,率先して廃棄物処理の問題に取り組まねばならない.各大学,各病院それぞれ適した方法がとられているが,以下提示する京部大学の例も一例と受けとめていただきたい.
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