検査法の基礎理論 なぜこうなるの?
mg/dl, mEq/l, mmol/lの使い分けからSI単位への統一
石井 暢
1
1昭和大学臨床病理
pp.893-900
発行日 1980年11月1日
Published Date 1980/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543202159
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表題のいずれも,我々臨床検査に携わっている者にとり,平生使い慣れた表現である.すなわち血清総コレステロール230mg/dl,血清カリウム4.3mEq/lとしたり,ある物質5mmol/lの溶液を作るとかである.しかし,改めて見直すと,同じ血清成分でありながら一方はmg/dl,他方はmEq/lとはなぜであろうか.最近の新しい臨床化学雑誌をみると,今度は血糖5.5mmol/lなどとの報告がある.全く不統一そのものと思われよう.
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