COFFEE BRAKE
分画線上の血球の扱い方
Y
pp.66
発行日 1978年1月1日
Published Date 1978/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201550
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本誌姉妹誌「臨床検査」19巻12号(1975)の質疑応答欄の"分画線上の血球の算定"に答えられた新谷和夫氏の内容に対し,臨床病理(日本臨床病理学会の機関紙)の編集後記に,日野志郎氏が3回にわたり論説し,その総まとめというべきものが,同誌25巻8号(1977年)の編集者への手紙として掲載された.本誌読者のなかで読まれた方もあると思うが,臨床検査のうち血球計数という最も基本的な手技で計数の原則について,従来の教科書にはほとんど触れられていないたいへん重要な内容なので,その結論は影響するところが小さくない.
この論争は,質問者の"赤血球を計算板で数えるとき,線に接した血球を数えるかどうかについて教えてください"に対する解答者の出題で,図の枠の四隅にまたがった血球の取り扱いで,解答者の言う"正解が得られれば完全に理解したといえるでしょう"という点から始まっている.
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