技術講座 一般
便の検査・1—潜血反応
川畑 貞美
1
1順大病院中検
pp.44-46
発行日 1977年1月1日
Published Date 1977/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543201257
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糞便の化学検査のうち日常最も頻繁に行われる検査項目が潜血反応である.潜血反応陽性は消化管出血の最も有力な検査所見であり,糞便検査には欠くことができない.しかし多くの非特異的反応があり,これらを完全に取り除いて検査を行うことが非常に大切である.潜血反応に当たっての一般的注意事項を下に示す.
(1)検査3日前より無潜血食をとらせる.偽陽性の原因となる食品には肉類,鶏卵,貝類,乾魚,カマボコ,チクワ,牛乳,生野菜がある.ただしごく少量では影響がないが,下痢,低酸症の時は陽性となるので注意すること.
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