技術講座 生理
シグナルとノイズ・17
村崎 義紀
1
,
根岸 勇
1
,
石山 陽事
2
1慈大病院中検
2虎の門病院生理学科
pp.72-74
発行日 1975年11月1日
Published Date 1975/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200928
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.解答
石山 一見してこの速いノッチ様の波がアーティファクトであることがわかります.しかし,これがいったい何によるかは難しいですね.
全体に非常に速いスパイク状の波が同じような振幅で出てきた場合考えられることの1つは歯による影響です.たとえば入れ歯の金歯がぶつかり合って速いノッチ状の波が全チャンネル,特に単極誘導に出現することがよくあります.もう1つ脳波計の誘導コードの差し込みジャックが何かの拍子に揺れ,全体が接触不良みたいな形で入ってくることがあります.もし患者さんが動いたためならば,どこかの誘導に限局して大きく筋電図様の波が混入してきます.
Copyright © 1975, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.