ひとこと
臨床病理検査のシステム思考
吉岡 観八
1
1新千里病院
pp.10-11
発行日 1973年6月1日
Published Date 1973/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543200159
- 有料閲覧
- 文献概要
自然科学,ことに近接工学の著しい発展で多数のすばらしい機器が発明された.1937年チセリウスによって考案された電気泳動法についても,昭和22,23年ごろ阪大深井現教授が本装置の組み立てを試みていたのを思い出す.ストックホルムのKAVIではすでに1964年に,血漿タンパク分画に現われる各種結晶をきわめて純粋に取り出して製品化していた.昭和35年,私は先代福井教授の計画を引き継いで阪大中検に当時日本で初めて1チャンネルのオートアナライザーの第1機種を採用し,自動分析機を導入した.始め技術員たちは機器に慣れず,チョイチョイ故障させて,使いこなすのに苦労したものである.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.