オピニオン
臨床検査技師への「研究のススメ」
中原 一彦
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1独立行政法人大学評価・学位授与機構
pp.148-149
発行日 2014年2月1日
Published Date 2014/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543104174
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なぜ,臨床検査技師に研究が推奨されるのか
日頃,臨床検査業務に忙しい技師の皆さんに,なぜ,研究が推奨されるのでしょうか.毎日の業務で手一杯で,とても研究まで手が回らないと言われるかもしれません.その気持ちはわかりますが,それでもあえて研究をすることをお勧めしたいと思います.特に若い技師の皆さんにとって,人生の一時期に,研究なるものを手がけることも決して悪いことではありません.
研究を勧める理由にはいくつかありますが,最も大切な点を1つだけ挙げるとすると,研究をすることによって考えが柔軟になり,学問の視野が広がるということです.日頃の検査業務では正確性や迅速性が求められ,かつ,大量の検査を処理することに神経を集中しなければなりません.そのような決まったコースを間違えないように緊張して進む検査業務とは異なり,研究には自由な発想が要求されます.まだ敷かれていないレールを,自分自身が敷設していくわけですので,いろいろな面から考えをめぐらせることが必要です.そのためには,基礎知識を身に付けるための勉強もしなければなりません.
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