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“検査と技術”の編集委員を担当するようになって1年が経とうとしています.学会誌の編集委員は15年以上務めていますが,医学雑誌の編集委員は初めてです.まず,驚いたのは企画の多さです.約2か月に一度編集会議が開催されるのですが,年度初めには年間を通してのシリーズ企画が決定されます.それから,過去5年間に掲載されておらず,かつ,旬に合ったテーマを各委員が毎回10本近く提案し,活発な審議の上採否が決まります.学会誌は投稿された論文を審査して掲載するのですが,医学雑誌は読者に興味をもってもらえるテーマを企画し,多彩な誌面作りをすることが使命です.その大変さに戸惑いを感じています.編集委員としては力不足ですが,視野を広げ他領域のことを学ぶ良い機会を得たのだと解釈し,日常検査に役立つ企画を提案していこうと思っています.
さて,4月は新入生,新人職員がやってくる季節です.新しい仲間が増え,学校も職場もなんだか華やいできます.そんな時こそ,心機一転,新しいことにチャレンジするよい機会です.4月号も内容盛りだくさんですが,Special Topicsとして「宇宙医学とFlight Surgeon」が掲載されています.Space Shuttleに搭乗する宇宙飛行士の主治医を務める松本暁子先生の生原稿を拝読できるとは,なんと幸運なことでしょう.また,オピニオンでは「働きながら学ぶ 修士,さらに博士を目指して」が掲載されています.かくいう私も働きながら,大学,大学院を卒業し工学博士を取得しました.現在では門戸を広げている大学,大学院も多いので調べてみることもご一考です.病気のはなしは「最近のリケッチア症」です.リケッチア症とはどんな病気か,どんな種類があり,どのように分布しているのか,興味深いのでぜひご熟読ください.
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