オピニオン
「検査の技術」を大切に!
佐藤 尚武
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1順天堂大学医学部附属順天堂東京江東高齢者医療センター 臨床検査科
pp.1213
発行日 2008年10月1日
Published Date 2008/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543102263
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筆者が就職した当時,生化学検査では既に用手法がほとんど姿を消していたが,細菌検査は基本的にマニュアルで実施されていた.電気泳動なども用手法で,血液像や尿沈渣は鏡検法で実施されており,凝固検査も用手法であった.当時の臨床検査技師はまさに技術職といった印象で,検査技術の高さが一つのステータスになっていた.
その後,臨床検査は機械化(自動化)やキット化が急速に進み,臨床検査の迅速化,精度や正確度の向上,検体の微量化などに貢献した.これ自体は望ましいことであるが,一方で臨床検査技師がその技術を発揮できる場を奪い,技術職としての要素を低下させたことも事実である.
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