トピックス
3Dによる尿沈渣アトラス
久代 真也
1
,
伊瀬 恵子
2
1社会保険船橋中央病院検査部
2千葉大学医学部附属病院検査部
pp.82-84
発行日 2008年1月1日
Published Date 2008/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543101981
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はじめに
現在,尿沈渣の形態学的特徴を把握するために,「尿沈渣検査法2000」1)をはじめとする数多くのアトラスが利用されている.しかし,従来の尿沈渣アトラスでは,細胞の写真を1枚の平面画像で表現しているために,鏡検法で見られるような立体的な細胞を詳細に表現することは困難であった.実際の尿沈渣鏡検法では,微動機構を動かしながら細胞の上面から下面までを観察し,鏡検者が立体的に頭の中で構成している.
筆者らは,一般的な市販のソフトとデジタルカメラを用いて,尿沈渣成分を立体的に表現できる3D(3 dimension:3次元)を利用した方法を考案した2).教育用としての尿沈渣3Dアトラスの作製方法や,これを用いた精度管理調査活用例について述べる.
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