オピニオン
クリティカルパスと臨床検査科運営
廣瀬 英治
1
1独立行政法人国立病院機構熊本医療センター
pp.902
発行日 2005年10月1日
Published Date 2005/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100132
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日常診療における検査の役割は大きく,診断を左右し,治療効果判断の重要な指標となり,また,検査の質は医療の質に直結する.しかし,近年の臨床検査に関する保険点数の削減,再診料への編入,‘まるめ'の拡大により,検査料が抑制されるなど検査部門は厳しい状況にある.しかも,2003年より特定機能病院にDPCが導入され,一般病院へ確実に浸透してきている.臨床検査のありかたが問われるところである.
本稿ではこのような状況でのクリティカルパスと臨床検査科運営との関係を考察してみたい.私は,安全な医療の提供,チーム医療への参画,在院日数短縮への貢献,そして,患者サービスの向上のため,クリティカルパス運用での,臨床検査技師の積極的な姿勢が検査科運営を好転させると堅く信じている.
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