講座 臨床血清学講座Ⅸ
各論(5)—免疫血液学的検査<A>
福岡 良男
1
,
安藤 清平
1
1東京医科歯科大学中央臨床検査部血清
pp.359-365
発行日 1967年5月15日
Published Date 1967/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916656
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"免疫血液学とは,抗原抗体反応,あるいはこれに類似した現象によっておこされる血液疾患をあつかう学問で,血清学的手技によってその原因を追究するのが特徴である"と定義づけられていたが,最近ではその範囲が広がり,輸血に関する血清学的問題も含めるようになってきた。したがって,つぎのように定義づけることもできる。"免疫血液学とは血液に関連した血清学的現象を取り扱う学問"であって,血液型,輸血,新生児溶血性疾患,自己免疫性溶血性貧血,自己免疫性白血球減少症,自己免疫性血小板減少症などが取り扱われるが,これに血清型も含めてよいであろう。
今回は血液型および輸血に関連した血清学について解説する。
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