特集 簡易臨床検査法
輸送培地
高橋 昭三
1
1結核予防会結核研究所
pp.961-964
発行日 1967年12月5日
Published Date 1967/12/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542916285
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リン菌の培養をおこなうときは,GC培地などの培地を,37℃にあたためておき,患者から検体をとったらすぐに接種しなければならない。そのようにできない場合,検体をなるべく早く培地に接種しなければならないが,検体を室温で30分おいたら,検出率はいちじるしく低下するであろう。
輸送培地は,検体をその中に入れておけば,室温で12〜24時間ぐらいは,多少の検出率の低下はあっても,上記の場合の,最もよい接種条件をたもつような培地である。
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