特集 小児の臨床検査
Ⅲ.検体検査
K.微生物検査
富山 哲雄
1
1東京大学分院・中央検査部
pp.1220-1227
発行日 1977年11月1日
Published Date 1977/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914546
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近年小児においても,いわゆる伝染病は減少の傾向にあるが,一方においてopportunistic infectionと言われる弱毒菌による感染症が目立つようになってきた.しかもこれら弱毒菌は小児において決して弱毒とは言えない例も多い.また,従来ほとんど検出されることのなかったStreptococcus agalactiae (B群レンサ球菌)やFlavo-bacterium meningosepticumによる髄膜炎なども症例を増してきている.ここでは小児感染症の主な病因細菌とマイコプラスマについて分離と同定の要点について述べてみたい.
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