今月の主題 病原体抗原の免疫学的検査法
技術解説
STD領域で利用されている病原体抗原の免疫学的検査
津上 久弥
1
,
松永 欣也
1
Hisaya TSUGAMI
1
,
Kinya MATSUNAGA
1
1大阪府立万代診療所
pp.754-761
発行日 1988年7月15日
Published Date 1988/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913687
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感染症であるSTD疾患の診断は,まず病原菌の検出により,また抗体の測定によってなされている.抗原の検出には,従来染色鏡検や培養同定などの細菌学的な検査が主流であったが,最近,免疫学的な手技を用いた蛍光抗体法や酵素抗体法などの新しい検査法がつぎつぎと開発され,実用化されてきた.
疾患の種類および病期によっては,どの検査法が適当であるかという問題もあるが,STDの細菌学的検査については,本誌(28(2),124〜129,1984)に記載したので,今回は,梅毒,淋病,クラミジア感染症,陰部ヘルペスの免疫学的抗原検出法について述べる.
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