海外だより
—欧米(北欧,東欧,西欧,米国およびカナダ)の病院検査室(12・最終回)—カナダのエドモントン市で見学した大学付属病院検査部と民間臨床検査センター
佐々木 禎一
1
1札幌医大中央検査部
pp.1563-1567
発行日 1972年12月15日
Published Date 1972/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907886
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題名のように北欧から西欧諸国ひきつづき米国を訪問してシカゴ近辺の病院を見学し,その印象を10回余りにわたって紹介してきた1).
今回はカナダで見学したアルバァタ大学付属病院の臨床病理検査部門(Clinical Pathology,University Hospital,Umiversity of Alberta)と,カナダーの規模を誇る民間の臨床検査センター(Medical Laboratory,Dr. S. Hanson & Associates)との模様を報告してみたい.10月初めに離日してから計3か月にまたがったこの長期旅行も,カナダに到着した時はすでに12月になり,したがって厳しく寒い旅行であった.しかし苛酷な自然条件のもとながら完備された近代的設備で高度の医療の使命に取り組む姿は,見学した私に感銘を与えるに十分であった.特に寒冷地広範囲地域医療という観点からも,私にとっても得るところが多かったようであった.
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