検査技師のための解剖図譜・11
血管系(1)—構造
三島 好雄
1
1東大第1外科
pp.1470-1471
発行日 1972年11月15日
Published Date 1972/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542907863
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1.動脈(artery)
動脈は心臓から組織や器官の毛細管に血液を輸送するパイプであり,心臓から遠ざかるにつれて管径は減少するが,分枝の数が増加するので分枝内腔の断面積の総和は次第に増大する.動脈は機能的に弾性線維組織により弾性を,平滑筋組織により収縮性をもって血圧変動に対処しており,この両者の割合は動脈の部位によって異なり,末梢にいくにつれて平滑筋組織の占める割合が増加している.弾性動脈,筋性動脈,細動脈の3者に分類されている.
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