特集 日常検査法—基礎と要点
座談会
日常検査のありかた
高橋 忠雄
1
,
西村 昂三
2
,
新谷 和夫
3
,
松村 義寛
4
,
清水 喜八郎
5
,
丹羽 正治
6
,
樫田 良精
7
1慈恵大・内科
2聖路加国際病院小児科
3関東逓信病院第2臨床検査科
4東女医大・生化学
5東大病院中検
6国立小児病院研究検査部
7東大・中検
pp.1148-1158
発行日 1970年12月1日
Published Date 1970/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906974
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司会(樫田)現在の臨床検査の普及には驚くべきものがありますが,そのなかでも特に,ルーチン検査・日常検査といわれるものの件数はけっして減らないで,逆に年々増加するのが現状であります.これに対して,外国でも日本でも,検査の自動化や簡易化を盛んに導入して,非常に高い検査の需要の消化に努めています.
よく利用される検査室における件数は,だいたい5年すると2倍の検査件数になるのが常識となっております.したがって,検査室としてはどんどんふえる検査の需要に応じた体制をたえず整えるのが当然の行き方ではありますが,いろいろな関係から日本の検査室では適切な増強措置ができない,あるいはできにくいのが現況であります.臨床家側からいろいろなクレームがついたり,検査室は検査の増加に苦しむことになります.きようは,日常検査のあり方について,ご出席の皆様からいろいろお話しいただき,現実的な問題に対する打開策のアドバイスもいただきたいと思います.
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