特集 ディスポーザブル検査器具
ディスポーザブル検査器具使用の現状
一般検査
右田 徹
1
1東大病院中央診療部
pp.741-743
発行日 1969年9月15日
Published Date 1969/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906512
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尿,便の一般検査は,さまざまの臨床検査法の発達普及した今日でもなお最も取り扱い件数の多い検査であり,採血は血液化学,血清学的検査,臨床血液検査などのための試料を採取するという意味で,これまた取り扱い頻度がきわめて高い.したがって,これらの操作にディスポーザブルの器具を採用すれば,従来の器具と比べて,再生使用に要する時間と手間を省くことが可能となり,作業の能率化の効果がきわめて大である.最近は胃液,十二指腸液の採取にもディスポーザブルのゾンデが使われはじめているが,この場合は取り扱い頻度の点からは,能率化に対する効果はあまり高く評価できない.しかし,胃・十二指腸液採用ゾンデをくりかえし使用するには,その洗浄を入念にする必要があり,さらに煮沸消毒による損粍も激しいので,ディスポーザブルのゾンデの存在意義はじゅうぶん認めることができる.本稿では東大病院中央診療部で尿便検査,採血,採液に使用しているディスポーザブル器具を中心に,個々の器具の紹介と評価を試みてみた.
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