1ページの知識 血清
Coombs消費試験
安田 純一
1
1国立予防衛生研究所
pp.413
発行日 1969年5月15日
Published Date 1969/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542906417
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白血球・血小板・組織細胞など,そのままで凝集反応として観察するには不向きな細胞を抗原とする抗原抗体反応の証明には,いろいろの術式が考え出されている.その1つに,抗グロブリン(またはCoombs)消費試験がある.
これには,大別して,直接法と間接法とがある.直接法は生体内で,すでに感作されていると考えられる抗原に用いられ,間接法では既知の抗体または既知の抗原を用いて生体外で感作を行なう.すなわち,直接法は自己抗体による感作の証明に,間接法は同種抗体の証明または細胞の型分類・同定に用いられる.
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