発行日 1960年9月15日
Published Date 1960/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905746
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総評
第7回臨床病理技術士資格認定試験(2級)は昭和35年7月9日−11日にわたり行われた。昨年度より衛生検査技師法により国家試験が実施されることになつたので,臨床病理学会の行うこの認定試験にどの位の応募者があるか見当がつかなかつたのであるが,第1表のごとく昨年度を上廻る数に達し,かつ若い世代の人が多くなつたことが目立つた。これは臨床病理技術士というものの存在が不可欠なものになつてきた時代の進展を示すものであつてまことに同慶に堪えないところである。この試験が広く識者の支持を得また着々とその実績の挙がるのを祈つている我々にとつては受験者が1人でも増加するということは大きな励ましである。私は(私見ではあるが)さらにこれを発展させて国家試験との境をなくするよう努力したい念願である。というのは現在の国家試験制度では最も重要な実技の検定を伴わないことや,不自然とも思われる受験資格制限によつて病院の実際に適合していない面が多いからである。我々は特にこの点を重視して,厚生省の国家試験担当官に本試験の実際を十分に視察して貰いかつ緒方委員長を交えて懇談するところがあつた。
各科試験の講評はそれぞれ担当主任試験委員よりくわしく述べられている通りであるが全体の合格率は第2表の通りである。
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