今月の主題 染色体―検査と社会とのかかわり
各論
染色体異常と生殖障害
三春 範夫
1
,
大濱 紘三
2
Norio MIHARU
1
,
Kousou OHAMA
2
1広島大学医学部附属病院周産母子センター
2広島大学医学部産婦人科
キーワード:
ICSI
,
精子
,
染色体異常
Keyword:
ICSI
,
精子
,
染色体異常
pp.151-160
発行日 2001年2月15日
Published Date 2001/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904684
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近年,対外受精・胚移植(IVF-ET)や顕微授精などの補助生殖技術の発展により従来は妊娠が望めなかった不妊症患者でも妊娠が可能となった.一方,IVF-ETや卵細胞質内精子注入法(ICSI)の対象となる不妊症男性自身に染色体異常がみられたり,重症乏精子症男性では正常男性精子に比して高頻度で染色体異常がみられることが報告されている.したがって,生殖医療の領域では従来にもまして染色体をはじめとする遺伝医学の知識が必要とされる.
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