今月の主題 腫瘍マーカー―最近の進歩
有望な新マーカー
シフラ
北村 諭
1
Satoshi KITAMURA
1
1自治医科大学呼吸器内科学
キーワード:
シフラ
,
肺扁平上皮癌
,
腫瘍マーカー
Keyword:
シフラ
,
肺扁平上皮癌
,
腫瘍マーカー
pp.1237-1242
発行日 1995年11月15日
Published Date 1995/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902732
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従来の肺癌腫瘍マーカーは,喫煙,肺の炎症などによる影響が大きいため,肺癌のスクリーニングとして十分満足できるものではない.血清中のサイトケラチン19フラグメントを測定するシフラ(CYFRA21-1)は,喫煙の影響もみられず,偽陽性率も低い.カットオフ値3.5ng/mlを用いると,肺癌全体でも85%の特異度を示し,診断的感度も57.5%であった.扁平上皮癌では73.1%の検出感度が得られ,非小細胞癌,特に扁平上皮癌の有用なマーカーと言える.〔臨床検査 39:1237-1242,1995〕
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