今月の主題 赤血球―新しい展開
技術解説
赤芽球トランスフェリン受容体
新津 洋司郎
1
,
加藤 淳二
1
,
高後 裕
2
Yoshiro NIITSU
1
,
Junji KATO
1
,
Yutaka KOHGO
2
1札幌医科大学第4内科
2旭川医科大学第3内科
キーワード:
トランスフェリン受容体
,
赤芽球
,
エリスロポイエーシス
Keyword:
トランスフェリン受容体
,
赤芽球
,
エリスロポイエーシス
pp.781-784
発行日 1995年7月15日
Published Date 1995/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902528
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赤血球系細胞の分化過程において,赤芽球の増殖期ならびにヘモグロビン合成期には鉄の需要度が高まり,多量のトランスフェリン受容体(TfR)が発現する.TfRの翻訳は,細胞内鉄濃度が低下するとTfRmRNAに鉄反応性エレメント結合蛋白が結合することで高まる.TfRの細胞外ドメイン(extracelluiardomain)は可溶型として遊離され循環中に存在することから,血中TfR値を定量することで,生体のエリスロンの活性,すなわち造血能を推定することができる.〔臨床検査39:781-784,1995〕
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