増刊号 臨床検査スターターズガイド
3章 組織マネジメントにかかわる臨床検査技師になるために
検査技師にかかわる法規
日高 裕介
1
1自治医科大学附属病院臨床検査部
pp.570-571
発行日 2017年4月15日
Published Date 2017/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542201248
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臨床検査にまつわる法令は,1958(昭和33)年に初めて「衛生検査技師法」1)として制定され,“医師の指導監督の下”に検体検査のみの業務を行うものとして施行されました.1970(昭和45)年には生理学的検査と採血業務が加わった臨床検査技師免許が創設されました.2005(平成17)年に臨床検査技師の定義の見直しが行われ,“医師の指導監督の下”から“医師又は歯科医師の指示の下”に業務を行うことと改正され,政令から省令に変更となりました.また,衛生検査技師制度が廃止されました.2014(平成26)年には44年ぶりに業務の拡大がなされ,検体採取業務が新たな業務として追加されました.「臨床検査技師に関する法律」とは別に2003年に施行された「個人情報保護法」2)や日本臨床検査技師会で定めているさまざまなガイドラインおよび規約なども,よく熟知して業務に当たる必要があります.
「臨床検査技師に関する法律」に違反した場合には,罰金などの罰則規定があります.
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